簡単な改善方法は?

適度な運動をしよう

2017年2月、筑波大学が運動習慣のない中年男性を対象に、週3回、12週間の運動による改善効果の臨床実験を実施したところ、体重と内臓脂肪の減少を伴わずに、非アルコール性脂肪肝の改善に効果があった、と発表しました。

参照:運動プログラムにより非アルコール性脂肪肝の脂肪蓄積と硬さの両方が改善

筑波大学は、2015年にも、週に250分以上の中強度の運動は、脂肪肝を改善すると発表しています。

参照:体重が減らなくても運動で肝脂肪が減る

勿論健康のために体重や内臓脂肪レベルは減らしていきたいところですが、運動でこれらの数値にあまり変化がなくても、脂肪肝は改善しているかもしれません。定期的に運動を続けましょう。

禁酒、禁煙をしよう

こちらは今現在、お酒が好きな方、喫煙している方にはとても大変なことかもしれません。

飲酒、喫煙で取り込まれた有害な成分は、肝臓で分解されます。お酒を適正量に抑えていても、煙草を吸っている場合は脂肪肝になってしまう可能性が上がってしまいますので、脂肪肝を指摘された場合、飲酒、喫煙両方を制限することが望ましいです。

適度な食事制限をしよう

摂取するエネルギー量、具体的には炭水化物、脂質やアルコールを制限します。その際、各種栄養素が不足することが無いよう、たんぱく質やミネラル、ビタミンは積極的に摂取するようにします。

但し、必要とされる栄養素(たんぱく質等)についても、過剰摂取してしまうと肝臓の状態によっては肝性脳症の原因となることがあります。それぞれの栄養素について適正な量を、バランスよく摂取することが大切です。

肝臓に良いとされる食品やサプリメントも盲信はNG
基本的にはバランスの取れた健康的な食事を心がけることになるのですが、脂肪肝など既に肝臓にトラブルが発生している場合、肝臓に鉄分が溜まりやすくなってしまっています。肝臓にいい、という名目で販売されている食品やサプリメントの中にも、鉄成分が多く含まれているものがありますので注意が必要です。