サプリは肝臓に負担がかかる?

異変を感じたらすぐに医療機関を受診しましょう

サプリメントや健康食品等でも、発症頻度は稀ですが薬物性肝障害を発症することがあります。

薬物性肝障害とは、薬の服用により肝臓の機能が障害されるものです。一般的に肝臓にいいとされている健康食品や、質の高いサプリメントでも症状が出てしまうことがあります。

原因は?
国民生活センターが発表した資料によると、原因の多くは「体質」によるものです。年齢や性別問わず、誰にでも発症してしまう可能性があります。

体質による発症を予測することは難しいですが、長年飲酒の習慣がある人、肝臓に疾患がある人、アレルギーのある人は健康な人よりも薬物性肝障害を起こしやすい、と言われているようです。

何に気を付けたらいいの?
サプリメントや健康食品を摂取し始めてから以下の症状が出た/症状が持続する場合は、使用を中止し、そのサプリを持参の上医療機関を受診することをおすすめします。

・倦怠感
・食欲不振
・発熱
・黄疸
・発疹
・かゆみ
・吐き気・嘔吐

海外では、お茶から抽出したカテキンを多く含む健康食品で薬物性肝障害を起こしてしまった例もあるようです。

人によっては健康に良いものでも、今までその栄養素を摂ってこなかった人にとって、過剰な摂取は負担になってしまうこともあるんですね。

参照:国民生活センター

一方で、黒ニンニク成分を含んだサプリメントを12週間摂取したところ、肝機能保護作用を示した、という検証結果もあります。

参照:日本栄養 食料学会誌

上手く付き合えば健康を手助けしてくれるサプリメント。妄信せず、自分の身体とよく相談しながら上手に付き合っていきましょう。