健康診断で確認できる数値は?

それぞれの項目についての基準値は、厚生労働省が「標準的な健診・保健指導プログラム」で公表しています。

項目名保健指導判定値受診勧奨判定値
AST(GOT)31 U/L51 U/L
ALT(GPT)31 U/L51 U/L
γーGT(γーGTP)51 U/L101 U/L

参照:厚生労働省 健診・保健指導のあり方

γ-GT(γ-GTP)とは?
γ-GT(γ-GTP)もASTやALTと同じく酵素のひとつです。γ-GTはたんぱく質の代謝で重要な役割を担っており、アルコールや薬剤に敏感に反応し、大量につくられます。

その為、この数値が高い人はアルコールを原因とした肝炎や肝硬変などの疑いがあります。

気になる数値が出たら、まずは受診を

自覚症状がほとんど出ず、予備機能も大きい肝臓。健康診断の数値が高いようであれば、まずは専門医に相談しましょう。初期であれば自然に治ることもあり、見過ごしてしまいがちな肝機能異常ですが、自覚症状が出るまで悪化させてしまうと完治が難しくなることも少なくありません。

専門医と一緒に生活習慣を見直し、定期的に各数値を見ていくことをおすすめします。

その他の肝機能検査項目と基準値

ASTやALT、γ-GT以外にも、様々な数値から肝機能の異常をチェックすることが出来ます。
ここでは、人間ドックなどで検査項目となることの多い、代表的な肝機能検査の項目をご紹介します。

項目名基準値
総たんぱく(TP)6.5~8.0 g/dl
アルブミン(Alb)4.0 g/dl以上
LDH101~224 IU/l
ALP93~344 IU/l
LAP30~80 IU/l
ZTT4.0~12.0 単位
総ビリルビン(T-Bil)0.2~1.2 mg/dl

参照:総合健診センター ヘルチェック