肝臓の働き!肝機能ってなに?

「沈黙の臓器」、肝臓

肝臓はとても重要な役割を担う臓器ですが、多少無理をさせてもなかなか自覚症状として表れてこない、という厄介な性質を持っています。

まずは、肝臓が体内でどのような役割を持っているのか、基本的な肝機能について確認していきましょう。

糖・たんぱく質・脂肪の代謝
食物から摂取し、消化、吸収した栄養を使用できる形に変換し、一時的に貯蓄した後必要な量を体に供給してくれます。

解毒
アルコールやアンモニアといった、体にとって有毒な物質を分解します。

胆汁の生成
脂肪の吸収を助ける働きのある胆汁の生成を行います。

多少肝臓が悪くなっても自覚症状がないって、本当?

健康な人の肝臓は、30~40%しか使われていない

肝臓は余力(予備力)の大きい臓器で、肝機能が正常の人は最大能力の30~40%を使って生活をしています。

引用:がんナビ

肝臓で普段使用されていない部分は肝予備能とも呼ばれ、肝臓の機能が低下してしまった際、この予備能の働きで、日常生活に支障が出ないような仕組になっています。

この仕組みのおかげで、肝臓に多少の障害が起きても私たちは普通に生活をすることが出来ますが、一方で肝臓に異変が起こっても初期の段階では自覚症状が出にくい、出ても風邪に似た軽い症状で済んでしまう、といった原因にもなっています。